営業部の香川です。
しばらくブログの更新が滞っておりました、、、継続は力なりとはよく言ったものです。24時間365日は平等に与えられた時間。もっと有効に使わねばと反省する次第です。
今回はオリジナル制作の事例をご紹介いたします。特別にクライアントユーザー様よりご承諾いただきました。どうしてもたくさんの方に本製品を知っていただきたい!!ご協力ありがとうございます。
ご紹介するのは靴磨きドライシートです。シートには本製品用に調合された薬液が塗布されており、革靴のツヤ出しや汚れ落としに効果があります。ウェットタイプの靴磨きシートは販促ノベルティ用や市販品でも見掛けますが、ドライタイプは弊社が知る限り唯一無二と思われます。ポケットサイズで手が汚れにくいので外出先でもお使いいただけのが特徴です。
シート素材には環境にやさしい不織布を採用しています。包装パッケージはクラフト紙を使用しており、手書きでメッセージを入れることができます。
今回はパッケージをオリジナルで作製しました。左側がオリジナル制作、右側が弊社既製品です。え?茶色のパッケージしかできないんではないの?いや〜白色でもできちゃうんです。茶色のクラフト紙ではない理由は順番にご説明いたします。
パッケージやラベルをオリジナルで制作する際には色校正を行う場合があります。色校正は出来上がった印刷物の色合いが、イメージ通りに再現できているかを本番印刷前に確認することです。 一般的なプリンタで出力したものと同じ色のものがそのまま印刷されてくると思いがちです。 印刷においても、使うプリンタや印刷機の違い、紙の違い、インキの使い方の違いで驚くほど色が変わってきます。
紙は未晒クラフト紙を使用しています。濃い色は比較的表現しやすいのですが、淡い色は不得意です。これは下地の茶色が影響するためで、白色などはご覧の通りではっきりとした色彩が現れません。
目と服の白色が下地の茶色に混ざって、はっきりとした「白」では表現されていないように見えます。肌色も少し茶色掛かった色となっています。しかし、全体的な風合いという意味では独特の味わいがあります。
対しておなじみの白紙、晒クラフト紙を使用した場合です。
未晒クラフトと比べて、全体的にはっきりとした色表現がされているように見えます。目や服の「白」も肌色もおよそイメージした色調の出来上がりになっているように思われます。
当初の打ち合わせ時に両方の紙色をご紹介しました。その際に「白紙」は一般的な封筒紙と同じで薄く感じる、少し貧相で、これだと茶紙の方が良いなぁとおっしゃられました。ただ、茶紙だと色がはっきりと出ない可能性があるので、どうしたものでしょうか?とお客様は悩まれてました。そこで白紙を少し厚く設定して色校正に臨みました。
最終的には白紙での採用となりましたが、どちらにもそれぞれの良さがあったように思いました。弊社が企画・製造する製品が少しでも世の中でお役立てできれば、これほど幸福な事はないと今回のお仕事を通じて改めて感じる次第です。